5/27 体験講座「外来生物の捕獲と水生生物調査」

みなさん、こんにちは。学生スタッフの荒巻です。

佐賀環境フォーラムは5月27日(土)、体験講座として、神野公園の池の外来生物調査と水性生物調査を行いました。

今回の体験講座の目玉はアリゲーターガーの捕獲でしたが…。
なんと!

池の水を抜く段階で業者さんが捕獲してしまったとのこと!!
さらに、とれたガーは「スポッテッドガー」という別種のようでした。

というわけで今回は、それ以外の水生生物調査を行いました。

僕も実際に池の中へ入ったのですが、池の底はヘドロで満ちていて生き物が腐った臭いがしていました。
が、そんなのはすぐに慣れてしまいました。

池の底は田んぼのような感触で、ところによって体は深く沈むところがあり、捕獲する前にこけないように移動するのが非常に難しかったです。
水生生物は網を使って捕獲したのですが、僕のいたエリアには外来種はなかなか見つからず在来種ばかりでした。

今回の調査で捕れた生物は、以下の表のとおりです。

水生生物調査終了後、事前に捕獲されたガー(スポッテッドガー)やカムルチー(雷魚)、ウナギを観察し、その場でまとめの講義を行いました。

受講生や一般の参加者からは、「予想より外来種が少なかった」「外来種が生態系に悪影響しないようにはするには、私自身が知識を持つことが大切だ」「定期的にこの活動をすると良いのではないか」などの意見が寄せられました。

今回の体験講座の講師を務めていただいた高志館高校の中原先生は、「この生態系を守るために、私たちはもっと故郷の自然を楽しみ関心を持つことが重要だ」と講評で話されました。

捕獲したガーとカムルチーは、調査に同行していた佐賀西高校の矢川先生と生徒らに引き取られ解剖されました。
矢川先生によると、「ガーの胃の中には何もいなかったが、卵塊が見られた」「カムルチーの胃の中には、小さな魚の骨が見つかった」とのことでした。

今回の解剖では、捕獲されて日が経っていたため、消化してしまったという可能性が考えられましたが、在来種を捕食していたような痕跡が見つかりました。

 

外来生物は、在来生物を捕食したり近縁の種同士で交雑し遺伝子を撹乱するなど、生態系を崩す原因になります。
一方で、外来生物と呼ばれる生き物達は人間の都合で連れてこられた被害者でもあります。
今回の活動を通して、ペットを無責任に捨ててはいけないと再認識させられました。