7/12 第12回講義「気候変動の農業影響と適応」

学生スタッフの林田です。
7/12(木)、第12回講義「気候変動の農業影響と適応」が農研機構 農業環境変動研究センターの飯泉 仁之直(いいずみ としちか)先生によって行われました。

仁之直 先生は、筑波大学 生物資源学類、バイオシステム研究科(修士課程)で主に農業経済学を専攻しておられました。
その後、筑波大学 生命環境科学研究科 地球環境科学専攻(博士課程・5年制の3年次)に編入学し、気候学・気象学を専攻しました。
その知識を活かし、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の技術員や農業環境技術研究所 ポスドクの主任研究員、客員研究員を務め、今に至ります。

講義の主な内容としては、

      1.気候変動による農業への影響
      2.気候変動に対する適応

の2つでした。

1.気候変動による農業への影響

気候変動の一つである地球温暖化は世界全体で進行中で、暑い日と寒い日は増えていますが、暖かい日と涼しい日は減っています。また、乾燥化傾向のある地域も増加しています。

これらのような気候変動によって、例えば日本では、ナシの発芽不良やナスの結実不良などの悪影響が及び、さらに穀物の栄養素に変化を促す可能性もあるそうです。

2.気候変動に対する適応

もし二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が完全に止まったとしても、気温が安定するには数十年かかります。

このことから、環境の面での対策を行うだけでなく、農業がこの気候変動に適応する必要があります。この一例として、日本では、コメの高温耐性品種の利用をしているそうです。

今年度の佐賀環境フォーラムの講義は、7月12日(木)の第12回をもって無事終了いたしました。
ありがとうございました!

引き続き、今年度のワークショップ等の活動をご覧ください。