8/11 現地見学会〜佐賀市下水浄化センター〜

8月11日(土)の現地見学会は、佐賀市下水浄化センターへ行きました。

初めに、センターの職員の方より下水が浄化され本庄江川へ放流される過程や脱水汚泥の堆肥化、下水処理の過程で発生するバイオガス(消化ガス)を使った発電などについて説明していただきました。
その後、下水浄化センターの設備を見学しました。

 

最初沈殿池・反応槽・最終沈殿池と段階が進むにつれ、濁っていた水が透明になり、匂いも少なくなっていきました。

 

佐賀市浄化センターでは、担体投入活性汚泥法で処理が行われています。
担体呼ばれる黒の球状のスポンジのようなものが反応槽の一部に投入されています。
担体が微生物の住処となり、微生物が有機物を分解することで、浄化が進みます。

反応層内の黒い球体

 

また、YM菌による超高温好気性発酵技術を使い作られた堆肥を見ました。
さらさらとした土のようで、匂いも少なく汚泥からできたとは思えませんでした。


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センター敷地内では汚泥堆肥を使ってオクラやキュウリ、ナスなどが栽培されていました。

子どもたちがイモを植えた畑

 

堆肥はセンター内で販売されており、地域の農地でも活用されています。

 

下水処理の過程で発生するバイオガス(消化ガス)を使った発電も行われており、センター内の下水処理設備の運転に利用されています。
電気自給率は約4割だそうです。
その発電設備の見学も行いました。

 

バイオガスから二酸化炭素分離回収装置を使い、二酸化炭素を回収し、藻類培養に利用する研究も行われており、その研究施設の説明もしていただきました。

 

このような佐賀市下水浄化センターの取り組みは、低炭素社会の構築を目指す新たな温暖化防止活動を表彰する「低炭素杯2017」にて環境大臣賞グランプリを受賞しています。

 

私たちの生活に欠かせない水。
その中には、汚水となり処理が必要となるものが少なからずあります。

汚水を環境に戻すことのできるレベルにまで浄化するとともに、処理の過程で発生するものを資源やエネルギーとして活用する取り組みを学ぶことができました。