平成29年8月9日(日)に、現地見学会を開催しました。
今年は「福岡市中部水処理センター」と「まみずピア」を見学させていただきました。
学生16名、一般4名の方にご参加いただきました。
福岡市中部水処理センター
福岡市中部水処理センターでは、水素リーダー都市プロジェクト関連施設の見学をしました。下水処理過程で発生するメタンガスから高純度水素を精製して敷地内にある水素ステーションに供給しているとのことで、国土交通省のB-DASHプロジェクトにも採択されているそうです。
下水から作られる水素は、1kmあたりの二酸化炭素排出量(g-Co2/km)を比較しても、どの燃料自動車よりも二酸化炭素排出量が少ない燃料です。
・ガソリン車:147
・FCV(都市ガス改質):95
・FCV(下水汚泥):31
未利用の下水バイオガスを全国単位でみると、燃料電池車186万台に水素を供給できるポテンシャルを持つことに驚きました。
現在、福岡市中部水処理センターの敷地内にある水素ステーションにのみ水素を供給しているそうですが、今後は遠隔地にも供給していきたい、と展望を語られていました。
また、B-DASHプロジェクトは佐賀市においても取り組んでいます。今回福岡市中部水処理センターの見学をしたことをきっかけに、佐賀市の取り組みにも興味を持っていただければ幸いです。
バイオマス産業都市さがの取り組みhttps://www.city.saga.lg.jp/biomass/
福岡市中部水処理センターホームページhttp://www.city.fukuoka.lg.jp/doro-gesuido/chubu-shori/hp/tyuubu.html
まみずピア(福岡地区水道企業団海水淡水化センター)
まみずピアでは、玄界灘から取り込んだ海水を施設内で淡水(真水)化し、福岡県内の家庭等へ供給しています。
もともと福岡都市圏には一級河川がなく、過去に何度も水不足に悩まされていたそうで、その問題を解決するために、海水淡水化施設の建設に踏み切った、というお話をうかがいました。
ます最初に会議室で施設ができた経緯や海水淡水化のしくみをビデオ視聴した後、施設内の見学をしました。玄界灘に埋められた大きな取水管から海水を引き、半透膜という特殊な膜に3度通して塩分を取り除き淡水を作っているそうです。