こんにちは。
佐賀環境フォーラム学生スタッフの高田 佳織です。
6月26日(日)に水生生物調査を実施しました。
初めに30分ほど講義を行った後、バスで3か所を巡り各班に分かれて調査を行いました。
学生も一般の方も多数参加されておりました。
はじめに、佐賀県立牛津高等学校で指導教諭をされる中原 正登 氏に講義を行っていただきました。
講義タイトルは「佐賀平野における魚類と多様性と特殊性」。
日頃はあまり気にかけていなかったのですが、魚は一見特徴が似ていても全く違うものが多いのだと改めて感じました。
正直、クイズに出されたメダカとカダヤシの違いはさっぱりでした…
講義が終わるとすぐにバスに乗って移動。
私は5班の方々と調査を行いました。
各地点で前もって設置しておいた罠の中を見てみると・・・
・・・予想以上に大漁!
第1地点(鍋島町蛎久)では特にヌマエビが多くて、とても数え切れませんでした。
たくさんとれるのが楽しくて、時間いっぱいまで網で水中を探っていました。
第2地点(多布施川 丸川の井樋)ではなんと珍しいオヤニラミが。
特徴的な胸鰭(むなびれ)近くにある斑点を見ることが出来て嬉しかったです。
第3地点(赤松公民館)では流速が遅いということでメダカやタナゴなどがたくさんいました。
中には珍しいニッポンバラタナゴも。
ついつい夢中になるあまり、最後の方ではアブラボテやオイカワの特徴を覚えてしまったほどでした。
全ての地点での調査が終了し、中原先生に再びまとめの講義を行っていただきました。
場所によりとれる魚が違うということは魚の多様性、つまり水辺環境が多様である証拠と先生はおっしゃっていました。
今回調査した水辺は人が作り出してきた佐賀市の貴重な財産。
しかし、最近の開発によりこうした財産は減りつつあります。
将来にもこの豊かな多様性を受け継いでいく努力をしなければ、今日の調査で出会った魚たちは私たちの前からいずれ姿を消してしまうかもしれません。
この貴重な宝物を守っていかなければならないと実感した調査でした。