今年度、新しく環境フォーラム学生スタッフになりました、中島です。
第3回目の講義は、株式会社ムスカ取締役会長の串間 充崇さんに来ていただき、「『ハエ』で食糧危機を救う」と題して講演していただきました。
株式会社ムスカとは
現在、世界人口の増加による食糧危機が非常に大きな問題となっています。
そこでムスカが提唱する解決策はズバリ、家バエを活用することです。
え、ハエ?!
とお思いの方も少なくないと思います。
僕もそうでした(笑)
しかし、ムスカが保有しているハエはただのハエではありません。
なんと45年間1,100世代の品種改良を重ねた、スーパーサラブレッド家バエ!!なんです。
ムスカシステム
ムスカはこのサラブレッド化された家バエを、ムスカシステムに活用します。
簡潔に、「畜産糞尿や生ゴミに家バエの卵をパラパラと蒔き、一週間放置する」という超シンプルなシステムです。
その後、幼虫&幼虫の排泄物が出てきます。
そして、
- 幼虫▶(養殖・畜産向け)飼料
- 幼虫排泄物▶(農業向け)有機肥料
となります。
まさにこれはハエを活用した「100%バイオマス・リサイクルシステム」となっています。
株式会社ムスカは廃棄物を資源に変える革新的『昆虫テクノロジー』であるこのシステムを用いて、世界食糧危機の解決に貢献しています。
(すばらしい、、、)
始めは嫌われ者であるハエを活用しているため避けられていましたが、数々の賞を取り、今では様々なマスコミから特集が組まれているそうです。
明確なイメージを持ち、長い研究を重ねて、理にかなったシステムを確立されていることに、僕はすごく感銘を受けました。