5/23 第4回講義「地域と共生する住まいを考える」

佐賀環境フォーラム学生スタッフの朝比 里緒菜です。よろしくお願いします。
さて、第4回の講義は佐賀大学 理工学部 准教授の後藤 隆太郎先生に「地域と共生する住まいを考える」をテーマにお話しいただきました。

佐賀大学理工学部 准教授 後藤 隆太郎先生

まず地域の住まいに視点を向けた紹介があり、その例の1つとして、佐賀県の茅葺き屋根の民家が挙げられました。

文化財に指定されるほどユニークなデザインであり、自然と人が共存している歴史ある民家。茅葺き民家というとI型をイメージしますが、なんと茅葺き民家にはロ型やL型、コ型まで様々な形があるんだとか。

屋根にくぼみができることは建築学的に今では考えられないらしいのですが、表は綺麗に見せようという先人の思いがこの形から分かるそうです。

先生によると、茅葺き屋根の民家の良さは気候に合わせて快適な暮らしができること。実際にパネルや瓦の屋根に建て替えた方のお話を聞くと、夏がいつもより暑いと感じられるそうです。

しかし、現在は材料調達が難しい、職人さんの後継がいないなどの問題があり、年々減少している現状があります。

城下町であり、水路に囲まれ環境遺産に恵まれている、佐賀ならではの古民家という資産を残していくために、まず私達が古民家について広く発信していくことの大切さを強く感じました。

最後に皆さんに報告です。

佐賀環境フォーラムの講義は先生をお呼びし、全12回行われる予定です。
一般の方でも“スポット受講”といい、興味のある講義のみを受講することも可能です。
今まで参加されていない方でもお気軽にぜひお越しください!

次回:5月21日(火)18:30~

第5回講義「海洋プラスチック汚染~大型プラスチックごみからマイクロプラスチックまで~」
九州大学 応用力学研究所 大気海洋環境研究センター
教授 磯辺 篤彦 氏

今後の予定(カレンダー)