7/5 第11回講義「インフラ整備の木材利用」

学生スタッフの水﨑です。
7月5日(木)に佐賀環境フォーラム第11回目講義「インフラ整備の木材利用」が行われました。

今回の講義は、佐賀大学 理工学部 准教授 末次 大輔(すえつぐ だいすけ)先生に講師を務めていただきました。

人口材料を使用すると二酸化炭素を排出するのに対し、木材は二酸化炭素をストックする効果があり、木材を利用することで、二酸化炭素排出の削減に貢献します。

木材は、橋梁部材や干拓堤防として利用された歴史もあり、現代では木橋や治山ダム、地盤補強やガードレール、遮音壁などとインフラ整備においても様々な形で積極的に利用されています。

佐賀城の胴北基礎や木樋などが発掘時、ほとんど健全であったことを例に挙げ、木の耐久性の高さをご説明していただきました。

また、丸太を利用した液状化対策や軟弱地盤対策も紹介され、木材の地中利用は、高い耐久性のある基礎を構築することができると同時に、二酸化炭素を半永久的かつ容易に貯蔵できることを学びました。

このようなことから、森林資源の伐採利用を進める必要があり、そのために国産材の利用分野や供給の仕組みを整備した上で、供給力・需要拡大を図る必要があるそうです。

末次先生の講義の質問の中で話題に挙がりました竹イノベーション研究会(BIG)について詳細は、以下のリンクよりご覧ください。

竹イノベーション研究会(BIG):http://bamboo-big.com/

次回は7月12日、国立研究開発法人 農研機構 農業環境変動研究センター 気候変動対応研究領域 主任研究員 飯泉 仁之直 (いいずみ としちか) 先生による「気候変動の農業影響と適応」です。
今年度の佐賀環境フォーラム、最後の講義です。

ご参加お待ちしています。