佐賀環境フォーラム学生スタッフの内田です。よろしくお願いします。
今回で10回目となる講義は、株式会社 地域環境計画九州支社の齋藤 剛 先生にお越しいただき、「生物多様性をまもる〜地域の自然の調べ方〜」について話していただきました。
株式会社 地域環境計画は、「生きものと共生する地域づくり・人づくり」を企業理念とし、自然を調べることや、生物多様性をまもることを主な業務内容として活動されています。
生物多様性について
生物多様性とは、自然の中の様々なレベルでの「個性」と「つながり」のことを表すもので、長い歴史の中で、地域ごとに、特有の姿に形づくられてきました。
私たち人間も生態系の一員であり、このつながりの中で、他の生きものや自然環境に支えられ、また、影響を与えながら生きているのです。
私たちの暮らしと生物多様性
私たちの暮らしは、生物多様性に支えられています。例えば生きていくために不可欠な「酸素」や「水」などの生存基盤、衣食住に関わる「繊維」「食料」「木材」などの供給、地域特有の「風土」や「文化」の形成、気候調整や自然災害の緩和などに生物多様性が深く関わっています。
また、こうした生物多様性のめぐみを「生態系サービス」といいます。
生物多様性をまもる取り組み
私たち人類が、際限なく豊かな生活を求めるようになったことで、現在、世界的に生物多様性が危機的な状況を迎えています。
そこで、世界規模での環境に関する条約の締結や、県内規模での環境目標の設定などが行われるようになりました。佐賀県でも生物多様性の保全・再生と持続可能な利用のための基本方針と施策の方向が決められています。
生物多様性をまもるために私たちにできること
地域の自然環境や生きものについて興味を持つことが大切です。
興味を持つことで好きになり、市民一人一人が好きな場所を守りたいと考え、日常生活の中で環境負荷の少ない活動を実践したり、地域の環境保全活動に自主的に参加することが生物多様性をまもることに繋がっていきます。