7/4 第11回講義「地球温暖化と金融の役割」

こんにちは。佐賀環境フォーラム学生スタッフの朝比です。
第11回となる今回、NPO法人「環境・維持社会」研究センター(JACSES)の田辺 有輝さんに、『地球温暖化と金融の役割』について講義していただきました。
JACSESは、持続可能な社会を目指す政策提言型NGOとして、活動していらっしゃいます。

気候変動でなにが起きるのか?

平均地上気温の変化、平均海面水位の変化、それらによって引き起こされる自然災害や感染症の広がりなど、環境だけでなく人間にもとても関わる変化が起きていることが初めて分かりました。

なぜエネルギー転換が求められているのか?

世界の人為的起源温室効果ガス排出の7割が、エネルギー起源です。
そのエネルギー起源のCO2排出の電力・熱供給(4割)のうち、石炭起源(7割)が多く占めているため、パリ協定の目標達成のために多くの国や企業はエネルギー転換を進めています。

Fair Finance Guideの取り組みの意義と成果は何か?

金融機関の社会性を国際的に統一した評価方法でスコア化し、ウェブサイトに掲載されています。
このように数字化する事で、投資家や保険加入者にとっての1つのものさしにし、金融機関にとっても競争意識を向上させる意義があります。この取り組みで日本企業はスコアがまだ低いですが、気候変動についてのモチベーションの上昇つながっているそうです。

気候変動に関する都市アンケート調査によると、日本は他国に比べて地球温暖化についての意識がまだまだ低い状況があることが分かりました。

私たちの生活に

私も今回の講義を受けるまで、地球温暖化について年々猛暑日や豪雨が増えているというニュースを聞くだけで、北極の減少や砂漠化で生態系に悪い影響があるなどの、どこか遠くのことだと感じていました。しかし、全くそんなことはありません!

私たちの生活に密接している問題です。危機感を持ち、私たち自身が気候変動について知ることが大切だと感じました。ですから、Fair Finance Guideについて今回初めて知りましたが、意識も高まるきっかけになり、このような取り組みが増えていくことを願います。