8/7 現地見学会

こんにちは。佐賀環境フォーラム学生スタッフの朝比です。
今回の佐賀環境フォーラムは、九州積水工業さんと大和ハウス工業佐賀支社さんにて現地見学会を行いました。

ビオトープとは…

まず、九州積水工業さんではビオトープの見学を行いました。ビオトープとは、ドイツ語からきている“様々な生き物が棲む場所”という言葉で、工場の敷地内には実際に約2,000坪ほどの大自然がありました。

陸と池の班に分かれ、池の班では定置網で獲れた魚の種類分けの作業をすると、絶滅危惧IA類にもなるニッポンバラタナゴという魚をはじめ、絶滅危惧種指定されている魚が多くみられました。

私は聞いたことのない名の魚でも、ジュゴンやアマミノクロウサギと並んでとても貴重な生物が多くいることに驚き、また生物の棲み良い環境を作ることの大切さを改めて感じました。

知っているようで知らない太陽光発電

次に訪れた大和ハウス工業佐賀支店さんでは、2018年に建てられた佐賀支店ビルで行われている、エネルギー自立への取り組みを学びました。

なんといっても身近な再生可能エネルギーといったら太陽光発電ですよね。佐賀支店ビルでも使われていますが、一般の仕組みとは違いました。

一般の太陽光発電は直流電流で発電され、電力会社の電気を使って交流電流に変えているそうです。そして作った電気を売り、また買って使っています。つまり、電力会社の電力がないと太陽光発電があるだけでは使うことはできないということですね。その上、直流から交流に変換する際にロスが生まれ、発電した85%しか実際には使えないそうです。

これらを解決したのが佐賀支店ビルの方法です。直前まで直流電気を流し、自社で交流電気に変換して使うことで、ロスも6%にまで減り、停電が起こった場合にもエネルギー自立をしているので、電気を使うことができるそうです。

太陽光発電の他にも、夏は井水の熱で涼しくしたり、冬は太陽の熱で暖かくしたりなどと様々な工夫がありました。

さらに、照明を使わない工夫もありました。それは光ダクトという自然光を建物の内部に取り入れることや、鏡よりも反射率の高い特殊な壁が使われていることで、内部でも明るい状態を保っていることです。

最大限に環境への負荷を軽減しているビルはとても珍しく、素晴らしかったです。今後、この仕組みが一般家庭にまで普及していくと、ますます地球の未来を救うことに繋がるでしょう。